吉野家の発祥は1899(明治32)年、日本橋の魚河岸に店を出したことから。市場が築地に移った現在も、そこで働く人々の食を支えている。
今時何処にでもある吉野家だが、写真の築地本店は和牛を使用、特注にも対応するなど一味違う。狂牛病で全国の吉野家が豚丼で凌いでいた時も、堂々牛丼を提供していたそうだ。
写真の通り吉野家チェーン店の中では最も小さな店構えで、日除け暖簾や自動ドアでない入口がいい味を出している。
店内は古ぼけたU字カウンターのみ。しかも、壁にも箸立てらしきものがあるので、混んでいる時は立ち食いすることもあるのだろう。店員は研修も兼ねて社員のみで構成されているそうだ。
定食系など一切無く牛丼のみという、ストイックな一昔前のメニューで営業している。
自分が訪れた時も魚河岸で働いているらしい二人組が来たのだが、特に注文するでもないのに丼が供されていた。常連さんなのだろう。普段市場で魚介類ばかり扱っていると、無性に肉が食べたくなるに違いない。観光客向けの場外市場と違い中の飲食店には味の濃い料理屋が多く感じた。
期待の味だが、和牛使用で他所より美味しいはずだが、自分にはお馴染みの味以上には感じなかった。築地へ行ったら話の種に行ってみたらどうだろう。ちなみに営業時間は8:00〜13:00なのでご注意!
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